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S.Ngamnit*; 瀧上 眞知子*; P.Suchada*; S.Orawan*; C.Saovapong*; 伊藤 均
Biocontrol Science, 4(2), p.109 - 113, 1999/00
廃糖蜜の発酵排液中の黒褐色色素は一般的微生物では分解が困難である。この黒褐色排液をAspergillus usamii及びCoriolus versicolorにより効率良く脱色処理するためにCイオンビームまたは線により脱色能の優れた変異株の分離を試みた。その結果、イオンビーム照射により得られたA.usamiiの変異株は8倍希釈した排液を2~3日で40~42%脱色したのに対し親株では30%にすぎなかった。一方、C.versicolorの変異株では5~6日培養で約70%脱色したのに対し、親株の脱色率は51%であった。廃糖蜜の発酵排液の処理法としては、A.usamiiの変異株で脱色処理して得られた菌糸を家畜飼料として有効利用して、残りの処理排液を再度C.versicolorの変異株で処理するのが実用的と思われる。
瀧上 真知子*; 伊藤 均
JAERI-Review 97-015, p.36 - 38, 1997/11
食品工場から排出されるメラノイジンを含む黒褐色廃液は、通常の活性汚泥法では分解されにくい。そこで、この廃液の微生物分解を効率的に行うために、24種類の微生物について有用株のスクリーニングを行った。黒コウジカビの一種であるAspergillus usamiiは、廃液の脱色に2-3日しか要しないこと、発酵処理後の菌体を家畜の試料として用いることができるの2点から、脱色用微生物として有望と考えられた。この菌にCイオンビームを照射して、黒褐色廃液を効率的に脱色できる突然変異株を得ることを目的として本研究を行った。その結果、親株による廃液の脱色率が35~45%であるのに対し、約60%の脱色率を示す変異株が得られた。また、脱色率の向上には、有機酸の生成と、色素の再合成が関係しており、突然変異により脱色率が向上し、しかも色素発生能を失うことが明らかになった。
小口 千明*; 磯部 博志; 小室 光世*; 松倉 公憲*
Annual Report of the Institute of Geoscience,Univ. of Tsukuba,No. 21, p.9 - 13, 1995/12
阿蘇火山の安山岩は、火山ガスの噴出による酸性環境の影響を受け、表面に風化皮殻が形成している。変質は、鉱物の硬度などにも現れているが、今回、顕微分光計による試料断面の色測定によって風化皮殻の構造を調べた。その結果、脱色による反射率の増加が、鉄鉱物の析出による赤褐色よりも内部まで進行していることが見いだされた。これは、脱色現象が、変質鉱物の析出よりも早く進行することを示しており、鉱物の変質現象の観察における顕微分光測定の有効性の一例を示している。
橋本 昭司; 川上 和市郎
用水と廃水, 22(11), p.1270 - 1276, 1980/00
染色廃水中に含有される染料は、従来、処理困難な物質の1つとされているが、これらは放射線照射により脱色できる。一般に、染色工場の廃水中には染料の他に各種の有機物が含有されており、そのまま照射すると脱色の効率が悪い。本報告では放射線法と活性汚泥法の組み合わせによる廃水処理をとり上げ、活性汚泥処理により染料以外の有機物を除去した後、照射により脱色する方法の検討を行った。染料としてアシッドレッド、共存有機物としてグルコース、および可溶性デンプンを用いた実験では、活性汚泥処理により共存有機物が存在しないときと同様の大きい脱色速度を得た。また糊抜工程と染色工程からの排水を処理するプロセスを想定して必要照射線量の計算を行った。その結果、染色工程からの排水を活性汚泥処理し、その処理水を照射、脱色し、糊抜工程からの排水と一緒にした後、再度、活性汚泥処理する方法が線源容量の低減化のために有利であることがわかった。
鈴木 伸武
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(3), p.221 - 222, 1979/00
被引用回数:1Acid Red265(アゾ染料)およびAcid Blue40(アントラキノン染料)とNCSを含んだ亜酸化窒素飽和水溶液の放射線分解によって生成するラジカルアニオン、(NCS)、との2分子反応速度定数をTryptophanとの競争反応を利用して決定した。与えられたAcid Red265およびAcid Blue40と(NCS)との反応速度定数はそれぞれ3.810Mおよび5.110Mおよび5.1であった。
川上 和市郎; 橋本 昭司; 宮田 定次郎; 作本 彰久; 徳永 達郎*; 千明 正武*; 鷲野 正光
JAERI-M 7994, 38 Pages, 1978/12
電子線による廃水処理技術の開発研究の一環として、染色工場(群馬県桐生市内)の実際の廃水について脱色試験を行なった。二重管式気泡塔型反応器を用い、捺染廃水、浸染廃水について、照射によるスペクトルの変化、pHの変化、照射効果に対する溶存酸素の影響を調べた。その結果、水溶性の染料の脱色は容易であるが、分散染料は殆んど脱色できないこと、捺染における糊剤、浸染における助剤などは大きく影響しないことなどがわかった。また電子加速器による照射コストをプラント規模の関数として計算すると共に、廃水のBOD低減と脱色とをそれぞれ活性汚泥法と放射線法とで行うハイブリッド方式の検討ならびにこの方式による処理コストの見積を行なった。
鈴木 伸武; 徳永 興公; 鷲野 正光
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 51(5), p.1337 - 1340, 1978/05
被引用回数:5G(-Dye)はNO飽和水溶液においてはOHラジカルの有効な捕捉剤であるBrおよびIの添加によって著しく増加した。すなわち、G(-Dye)はBrおよびIの添加によってAcid Red265の場合には1.46(無添加)から1.85(at10mMBr)および1.76(at1mMI)に増加し、Acid Blue40の場合には0.51(無添加)から2.07(at10mMBr)および1.84(at1mMI)に増加した。しかしながら、G(-Dye)は窒素飽和水溶液においてはBrおよびIの添加によって減少した。このようなNO飽和水溶液におけるBrおよびIの添加によるG(-Dye)の増加は主にBr(orI)+OHBr(orI)+OH,Br(orI)+Br(orI)Br(orI)によって生成されるラジカルアニオンBrおよびIの染料分子のring-structureに対する攻撃に起因するものであると結論した。一方、G(-Dye)はNO飽和水溶液においてはClの添加によって変化しなかった。これはClの生成速度が中性水溶液においては非常におそいためであろう。
長井 武司*; 鈴木 伸武
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 29(4-5), p.255 - 259, 1978/05
被引用回数:3リグニンスルホン酸ソーダ水溶液の202.5,280nmの吸収帯は酸素存在下ではガンマ線照射によって容易に消失した。この吸収帯の消失は主にリグニンスルホン酸ソーダ分子中の芳香環に対するOHラジカルと酸素の作用によって誘起され、その消失速度は亜酸化窒素の添加によって著しく促進された。TOC減少率は酸素飽和水溶液において著しく増大し、反応初期においては線量率(310~1.110rad/hr)に無関係に線量が増加するに従って直線的に増大した。酸素存在下では、照射後の水溶液のpHは反応初期に急激に低下し、210rad以上で徐々に高くなった。リグニンスルホン酸ソーダ分子は酸素が十分供給される条件下では主として有機酸のような低分子量化合物に分解され、さらに炭酸ガスにまで完全に酸化分解される。なお、酸素飽和水溶液においては、発色現象が低線量域で一時的に観測された。
川上 和市郎; 橋本 昭司; 西村 浩一; 宮田 定次郎; 鈴木 伸武
Environmental Science & Technology, 12(2), p.189 - 194, 1978/02
被引用回数:175段の二重管式気泡塔反応器を用いて、アゾ染料(市販、Acid Red 235)水溶液の電子線による酸化処理について、工学解析ならびに実験を行なった。実験は室温で、入口染料濃度50~400PPM、液供給量1.5~10l/min、酸素通気速度各損0.5~3.0l/min、飛程内平均線量率0.4~1.610rad/secの実験条件で行なった。その結果、脱色処理については、予測される成績が得られることがわかった。また、本方式の反応器によれば、処理液内の溶存酸素を高濃度に維持でき、電子線による廃水の酸化処理用として優れていることが実証された。さらに、酸素の消費は反応初期では多く、脱色が進むに従って少なくなることがわかった。
鈴木 伸武; 宮田 定次郎; 作本 彰久; 橋本 昭司; 川上 和市郎
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 29(2), p.103 - 108, 1978/02
被引用回数:24高強度電子線によるアゾ染料(Acid Red 265)水溶液の分解に関する研究を流通系で行ない、酸素バブリング溶液について、種々の反応条件下で吸収スペクトル変化、脱色率(at 542 nm)、吸光度減少率(at 230 nm)、pH度化、および溶存酸素量と線量との関係を明らかにした。流通系における電子線による脱色反応Schemeは回分系におけるガンマ線による脱色反応Schemeと同様であった。酸素は発色団の破壊には必ずしも必要でなく、置換芳香環の破壊には必須であった。60ppm染料水溶液の場合、染料分子の骨格破壊の目的のためには溶液中の溶存酸素量は約30ppm以上に保っておくことが必要であった。
鈴木 伸武; 堀田 寛
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 50(6), p.1441 - 1444, 1977/06
被引用回数:9亜酸化窒素飽和アゾ染料(Acid Red 265)およびアントラキノン染料(Acid Blue 40)水溶液の放射線誘起脱色反応に対するNCSの添加効果の研究を行なった。亜酸化窒素飽和水溶液においては、G(-Dye)はOHラジカルの有効な捕捉剤であるNCSの添加によって著しく増加した。すなわち、G(-Dye)はAcid Red 265については1mM NCSの添加によって1.46から2.10に増加し、Acid Blue 40については0.51から1.51に増加した。しかしながら、窒素飽和水溶液においてはG(-Dye)はNCSの添加によって減少した。このような亜酸化窒素飽和水溶液におけるNCSの添加によるG(-Dye)の増加は主にNCS+OHNCS+OH,NCS+NCS(NCS)によって生成されるラジカルアニオン(NCS)の染料分子のring-structureに対する攻撃に起因するものであることを結論した。
長井 武司*; 鈴木 伸武
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 27(12), p.699 - 705, 1976/12
被引用回数:18放射線によるアントラキノン染料(Acid Blue 40, Acid Green 25, Reactive Blue 4, Reactive Blue 2)水溶液の脱色分解に関する研究を行なった。アントラキノン染料水溶液は酸素存在下では放射線照射によって容易に脱色され、脱色反応は過酸化水素,亜酸化窒素の添加によって促進された。窒素飽和Acid Blue 40水溶液においては、610nmの吸収帯が消失するとともに新しい吸収帯が460-490nmに出現した。この新しい吸収帯は少量のアルコール添加によってさらに明瞭になった。このような現象は酸素存在下では観測されなかった。染料分子は脱色後十分な酸素が供給される条件下では主に有機酸のような低分子量化合物に分解され、さらにCOにまで完全に酸化分解された。
鈴木 伸武; 長井 武司*; 堀田 寛; 鷲野 正光
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 26(12), p.726 - 730, 1975/12
Acid Red265(アゾ染料)の放射線水相酸化の研究を行なった。脱色反応は反応初期において、first-order kineticsに従った。脱色のG値は線量率、染料濃度、酸素の有無には無関係で1.000.04であり、NO、HOの添加で増加した。照射染料水溶液の吸収スペクトルを観測すると、6.410rad以下では等吸収点が存在し、one radiation induced productの生成を示唆した。6.410rad以上では等吸収点は消失した。アゾ染料の脱色反応は水の放射線分解の一次生成ラジカルであるOHラジカルの発色団に対する攻撃によって誘起され、Acid Red265とOHラジカルとの反応速度定数はpH6.4で8.110Msec、pH2.1で9.310Msecであった。一方、酸素飽和水溶液中のpHは照射時間とともにいちじるしく低下し、水溶液中の全有機炭素量は減少した。
鈴木 伸武; 長井 武司*; 堀田 寛; 鷲野 正光
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 47(7), p.2158 - 2163, 1975/07
Acid Red 265水溶液の放射線脱色反応に対するアルコールの効果を調べた。窒素飽和水溶液ではG(-Dye)はアルコールの添加によって著しく増加し、2mMnブタノールの添加によって1.83(無添加の場合1.00)まで増加した。一方、酸素飽和水溶液ではG(-Dye)は少量のアルコールによって著しく減少した。両水溶液におけるアルコールの添加効果、すなわちG(-Dye)はアルコールとOHラジカルとの反応性の順であった。窒素飽和水溶液におけるG(-Dye)の増加はアルコールとOHラジカルとの反応によって生成するアルコールラジカル(RCHOH)の染料に対する攻撃に起因している。酸素飽和水溶液においては、RCHOHは酸素とすばやく反応し、染料と反応しない過酸化物を生成する。種々の添加剤との競争反応から、Acid Red265とOHラジカルの反応速度定数は9.31.410Msecであった。SCN、グルコース、フェノールの添加効果についても調べた。